好きな人や気になる人ができたら、告白(コクる、告る)して恋人になりたいと願うのが人というもの。その際、相手とあまり仲良くない状態で告白することがあります。
しかし、好きな人の人間性を深く理解せずに、片思いですぐに告白をするのはリスクをともなうことがあります。
すぐに告白をしない方がいい理由、様々なシチュエーションを考慮のうえで多角的に解説していきます。
※当記事では、女性が男性を好きになったと想定して書いています。ご自身の立場で読み替えてご覧ください。
すぐに告白をするデメリット
告白をするとき
- 早く付き合いたい!一緒に居たい!
- 急がないと誰かに取られるかもしれない!
- もしかしたら転勤などで会えなくなるかも!
などを考え、早く結果を求めることもあるでしょう。その恋心は分かりますが、相手と仲良くなったり、信頼関係を築く前に告白をするのはデメリットがあります。
断られる可能性を高くしてしまう
たとえば交流の少ない女性から告白されたとき、どう思うのが一般的でしょうか。
- なんで俺?
- なぜ大して仲良くもないのに好きになったの?
- こんな可愛いコが告白してきて嬉しい!
- 怖い・・・
など、人によって反応は様々ですが、最も考慮しなくてはならないのが4です。人は、あまり仲良くない人から告白されると、そこには信頼関係がないので疑念や違和感のような感情が出ることがあります。
優秀なセールスマンというのは、お客と信頼関係を築くことを優先して、商品を売ることから先に始めたりはしません。「この人は信用できない」と思ったら、その人からモノを買うことはないでしょう。
それと似たようなもので、信頼関係がない人から告白されると、身構えてしまうことがあるんです。相手が警戒してしまったら、答えは目に見えています。
そして何より突然告白されたとして、その人にとって想定外の事案だとしたら、とる行動といえば「断る」ことです。たいていの場合、告白の返事は付き合うor断るの二択になることが多いでしょう。
人は迷って、とっさの判断をする必要があるときは保守的になります。選択肢から“付き合う”より”断る”を選んだ方が楽なので、”付き合う”という積極的な行動はしづらいのです。
だから相手がよく分からない状態だと現状維持を選びやすく、とりあえず断っておこうという考えになりかねません。信頼関係がない状態で告白をするのは、わざわざ断られるリスクを上げているだけといえます。
この警戒されるリスクについては、特に相手が女性の場合に気を付けた方がいい事柄です。
2回目がなくなる
一度告白して断られてしまうと、もし今後二人の関係が親密になっても、2回目の告白はしづらくなるものです。多くは「しつこい」と思われることを恐れるでしょう。たとえば相手が自分から告白するのをためらうような性格だったら?実にもったいないことです。
男性から女性に告白するとき、男性は「セクハラにならないか」、「嫌がられるのではないか」と心配する人もいます。だから一度告白をされても、男性から告白ができなくなることもあります。そうなると、タイミングを間違えた、機会を逸したといえます。
好きな人がいたら?
もし片思いの相手に、すでに好きな人がいたらどうでしょうか。相手が本命以外と付き合うのは、本命と恋人になれるチャンスを逃すことにもつながります。
貴女がどんなに魅力的でも、他に本命がいる状態で告白をするのは、負け戦を仕掛けるようなものです。
短期間で別れてしまう
告白が成功して、付き合えたとします。でもまだ相手の深いところまで知らないので、付き合うと様々なところが目につくようになってきます。
- 家事を手伝ってくれない
- 二人の時間より友達を優先する
- 暴力をふるう・・・
などなど、相手の人間性を本当に理解しないと分からないことが、付き合ったことによってやっとわかることもあります。
もし、DVをすることが分かっていたら、果たして付き合ったでしょうか。そういった内面の深い部分まで理解してから付き合うと、短期間で別れる可能性は間違いなく減ります。そこを見極めると「付き合ったら変わった」や「こんな人だとは思わなかった」なんてことは無くなるからです。
長く付き合いたい?それとも短期間で別れたい?
たしかに短期間でも交際することは何らかの人生経験になるかもしれません。しかし、付き合う前に相手の本性を把握した方がいい理由があります。
別れられなくなる
これは特に女性で深刻なのですが、付き合っても相性が悪く、これ以上付き合えないと思ったら、貴女は別れることを選択するでしょう。そして彼に別れるを告げると
- 暴力を受ける
- ストーカーになる
- 別れても変なウワサを広められたり、嫌がらせを受ける
まで考えた方がいいでしょう。告白する段階では貴女が彼のことを大好きでも、付き合い、その後にあなたの愛が冷めても彼は貴女のことを大好きになっていたら。簡単に手放してくれるでしょうか?
貴女には、自分から告白したこともあって、自分から別れを切り出すことは罪悪感が生まれるかもしれません。男性のなかには一度付き合うと、自分の所有物になったと考える人もいます。これは”一度付き合ったから”生ずることで、付き合わなければそんな心配をする必要はありません。
いずれにしても、相性が悪くても別れづらくなることがあるんです。
これを防ぐ唯一かもしれない方法は、相手の人間性を本当に理解したうえで付き合うことです。
告白を早くするとメリットがある?
それでは告白を早くする(相手の人間性を深く理解する前に告白)と何かメリットがあるのでしょうか。
先制攻撃になるかも
上述したように、告白を急ぐとデメリットが大きいのですが、告白を早くするとそれだけ早く恋人になることはできます。ただ
- 告白を早くしても、信頼関係がないと断られる可能性を高くする
- 早く付き合えても、人間性が分からないから変貌することもあって短期間で別れるかも
なので、結局のところ告白が早くて得をすることが少ないのです。なら告白をする前に、十分に相手の人間性を理解して、長く付き合った方が建設的でしょう。
ただ、メリットというか仮に告白が成功して付き合えたとすると、他の異性からのアプローチを未然に防いだり、あるいは自分より先に他の女性が恋人になってしまう心配をなくすことはできます。それでも、他の女性と付き合うことを防ぐために告白をするなら、自分の魅力をアピールして自分との相性が抜群と思わせるようにした方が、上述の別れられなくなるリスクを取らなくてすみます。
だから、もし他の女性に取られそうだと危惧するなら、貴女が魅力的で貴女が気になるところまで持っていけるように専念しましょう。そうすると、仮に他の女性から言い寄られても、すぐに付き合うことはできなくなります。というのも、人は他に魅力的な選択肢があるなら、それを完全に無視することはできないからです。
少なくとも他の女性とすぐに恋人になることはせず、留保するはずです。そのため、貴女がすることは
- 自分は貴方を幸せにすることができる
- 他の女性と付き合うよりもいい
- 自分と付き合う機会を逃すと後悔する
と無意識に思わせること。そうして比較対象になればそう簡単に他の女性と付き合わないので、その間に相手の人間性を見極め、必要なら撤退するなど決断します。
自分が好きだと知らせることができる
異性から告白されると、その人のことが気になるもの。断っても「もしかしたら断らない方がよかったのでは?」など、後悔が生まれることもあります。
そのため、自分は好意を伝える→相手も自分への興味がわく。となることも考えられます。そうすると相手も自分を知ろうとするため、何らかのキッカケで付き合うことができるかもしれません。
ただ、それよりも「もしかして俺のこと好きなのでは?」くらいに思わせた方が、総合的に効果は高いでしょう。
自分を知ってもらうキッカケになる
告白をすると、自分という存在を相手に認識させることができます。たとえば今まで接点がなくて話せなかったとしても、告白をキッカケとして交流が発生することがあります。そうすると、付き合えるチャンスが巡ってくるかもしれません。
ただし、これは相手が”告白の返事を留保“したときの話。「まだ貴女のことをよく知らないから、知った後で返事をしてもいいですか?」と真摯に答えてくれる紳士ならいいのですが、そんな低い可能性にかけるのは得策ではないでしょう。
あとになってチャンスが回ってくるかも?
一度告白をすると、相手は「自分のことが好きなんだ」と認識することができます。好きな気持ちはそう簡単に消えることはないでしょう。もし相手がすでに恋人や好きな人がいたら、時間が経ち別れたりして「そういえば自分のこと好きって言ってたな」と連絡してくるかもしれません。
あるいは、そのときは興味がなくても時間が経って考え直して、「まだ自分のこと好きかな?」と連絡を考えるかもしれません。そういった意味ではまだ仲良くない状態で告白をすることもメリットはあるかも。
それでも、その”かもしれない”にかけるなら「好きな人ができたら告白は必要?断られる心配不要のオススメの方法」にあるようにタイミングを見定め、失敗しない告白をした方がはるかにメリットが大きいでしょう。
敵を知り己を知れば・・・
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」は孫子の言葉でちょっと意味は違いますが、片思いの相手の人間性を深く理解し、そして自分との相性を見定めることができれば勝利?ではないですが、長く幸せに付き合うことができます。
すぐに告白をするのは、これを放棄すること。せっかくの
- うまくいくかもしれないチャンスを逃す
- 自身が幸せになれることを遠ざける
戦略的ではない行為です。単に相手が好きだからといって、すぐに告白するのは”運に任せる”ことと同義です。本当に”幸せに”付き合いたいと願うなら、お互いをよく知る機会を増やすことに尽力しましょう。
