結婚すれば普通は一緒に住みますが、その前段階として同棲してからの方が良いのでしょうか?
それとも、もう相手の性格もよく分かっているから結婚してから同居しても結果は同じ??
同棲の必要性と、同棲しないと起こることについて紹介します。
実際に起こった例
私の知り合いの女性のケースです。彼女は、共働きで自身も仕事で忙しい毎日を送っているのですが、結婚してからあることに悩まされるようになりました。
それは相手の男性が、毎日朝食をしっかり作るのが当然だと思っていたのです。味噌汁も付けて、ちゃんとしたものを毎日”女性が”手作りするのを当然だと思い、それを要求してきます。作らないと険悪になってしまいます。
前時代的な、言わば男尊女卑な発想です。でも育ってきた環境がそうなら、それが当然だと思い、それを要求するのは彼にとっては普通のことでしょう。
価値観の違いは同棲してみないと分からない
多くのカップルは結婚前には相手の家に行くと思います。そこで料理を作ったりもすると思いますが、それは互いが、あるいはどちらかが休日のケースが多いのではないでしょうか。
前述のケースでは休日なら料理を作るのも仕事がある日に比べれば苦にならないでしょうし、起きてから外で朝食を取ることも可能でしょう。つまり同棲するまでは
「仕事がある日にまで常にちゃんとした朝食を用意することが当然」
という彼の価値観に気づくことも無いのです。反対にお父さんが料理を毎日作る家で育ってきたなら、男性が料理を作るのが当然、と思っている女性もいるでしょう。
些細なことに感じるかもしれませんね。しかし、女性にとっては睡眠時間を削ってまで、嫌なのに彼のために料理をする、これはストレスとして負の感情が蓄積していきます。男性は当然のことを要求していると思っているので、それに応じないのは彼女の落ち度だと思いこちらも負の感情が蓄積していきます。
男性が「女性は料理を作るのが当然」というのを「人間は食欲があるもの」と同レベルで考えていたら、これはもう話し合いでどうこう出来るものではありません。どうしても埋められない価値観の違いは存在します。
私は離婚する最大の原因は”些細なことの積み重ね”だと考えています。実際は浮気されたとか、大きなことが原因だと思われがちですが、小さな不満を解決することなく積み重ねていき、それが爆発して浮気などの過程を経て離婚に至るのが実際のところでしょう。
同棲すれば良いところも悪いところも分かる
ここまでは結婚前に同棲しない場合、毎日ストレスを感じるような生活になることもある、ということを書きました。既述の女性のケースでは、同棲していれば毎日朝食を作ることを覚悟して結婚するか、この先何十年もそんな苦痛を味わいたくないと別れるかを選べたでしょう。
逆に、同棲すると悪いところだけではなく良いところも分かります。例えば料理を作るのは時間がある方がすれば良いと男性が考えていたり、家事も分担するなどその状況によって柔軟に対応出来るなら、それはさらに好きになる要素で同棲するメリットになるでしょう。
たとえ結婚前に家事は分担すると決めていたとしても、お互い忙しかったらケンカになるのは目に見えています。女性から見れば、妊娠や出産してもどんな時でも料理を作れと言われたら、たまったものじゃないでしょう。そこで柔軟に対応出来るかどうかは、しばらく同棲して様々な状況を経験しないと相手がどう選択するかは分からないものです。
同棲するメリットを書きましたが、反対にデメリットと言えば「それで好きな人と別れてしまう可能性もある」でしょうか。ただ結婚してから事実が分かって我慢してずっと一緒に暮らしたり、離婚するよりは遥かにマシかと思います。なので、結婚前には予行演習だと思いしばらく同棲することをオススメします。自身や相手の幸せのためにも。